宮崎、鹿児島両県境にある霧島連山・新燃岳 噴火!

気象庁は10日、宮崎、鹿児島両県境にある霧島連山新燃岳で同日未明、大きな噴石が火口から1.8キロまで飛散したと発表した。同庁は噴火警戒レベル3(入山規制)を維持しつつ、警戒範囲を3キロから4キロに拡大した。火口から4キロ以内は大きな噴石の飛散に、2キロ以内は火砕流に警戒が必要だ。

 気象庁によると、10日午前1時54分の爆発的噴火で大きな噴石が火口から1.8キロまで飛び、噴煙が火口の縁から4500メートルの高さに上がった。同4時27分の噴火でも噴石は1.8キロに達した。

 9日午後6時ごろから、新燃岳南側の観測点で新燃岳方向が隆起する地殻変動が観測され、マグマや火山ガスが地中を移動しているとみられる。火山性地震も24時間で200回以上と多い状態が続いており、気象庁は活動がさらに活発になる恐れがあると判断した。 

 火口の北西側からは溶岩の流出が続いているが、速度は遅く、大きくは広がっていないという。