平昌五輪で日本のカーリング界初のメダルとなる銅を獲得したLS北見の藤沢五月、吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、本橋麻里の5選手は26日、帰国後に東京都内で選手団の記者会見に出席し、メダル獲得の喜びとこれからのカーリング界について語った。

 サードの吉田知那美は「私たち一人一人だと口にも出せず秘めていたオリンピックメダリストという夢は、5人集まると目標になり一つの現実になったんだなあ」と振り返った。また、スキップの藤沢五月は「メディアの方々がメダル獲得予想をしているなかで、カーリングって競技が出ていなかったことに若干悔しさもあり、若干気持ち的にも楽にできるなと色んな気持ちがあった。今となっては楽しい期間でした」と笑顔を見せた。

 裏方に徹した本橋麻里は初めて出場した2006年のトリノ五輪からの12年間を思い起こしていた。「この場にメダリストとしていられることに感謝したい。スポンサーや家族にも感謝。銅メダルの意味として歴史的快挙もあるが、がんばったね、まだまだがんばれるね、という色なのかなと思う」と話した。

 カーリングは1998年の長野五輪で正式種目となってから日本としてはメダル獲得まで20年かかった。セカンドの鈴木夕湖は「まだまだ強くなれると思った大会だった」という。リードの吉田夕梨花はカーリング界について、「まだまだマイナースポーツで、4年に一度のスポーツと言われていますが、常に注目されるスポーツにしたい。また、子どもたちにも是非、始めてもらいたいなあという思いがある」と語った。