株主優待導入企業の増加
好調な企業業績を背景に、上場企業が株主優待制度を導入する動きが拡大している。
2017年は全体の4割弱にあたる1300社超が実施し、過去最多を更新した。株式を長く保有する安定株主として個人投資家を取り込むのが狙いだ。
パチスロ・ゲーム機器大手「セガサミーホールディングス」は先月、株主優待を導入すると発表した。100株(16日の終値で約17万円)以上保有する株主には運営するゲームセンターでのUFOキャッチャー利用券1000円分を贈る。同社は「自社のPRにつながる。ゲームセンターに遊びに来てほしい」と語る。
3月は株主優待の権利を確定させる企業が多い時期で、優待制度を新設したり、充実させたりする動きが相次いでいる。東京都内に住む主婦(49)は、「好奇心が満たされ、商品が届くと何よりも楽しい」と魅力を語る。最近では家電量販店などの株式を購入した。
お金をどんどん貯める方法
1回1000円から積み立てできる銀行も
毎月、決まった日に、一定額を定期預金に預けてくれる銀行の自動積立定期。活用していますか? 手間をかけずにお金を貯めたい人に、おすすめです。
1回あたりの最低積立額は、銀行により、1000円以上だったり、5000円以上だったり、1万円以上だったり。最初は無理をせず、これくらいなら大丈夫という金額で始めましょう。コツコツ続けるうちに少しずつ貯まっていきます。たとえば、毎月1万5000円の積み立てなら5年後に90万円、毎月2万円なら5年後には120万円になります。毎月3万円なら3年後に108万円となり、お金を貯めるときの最初の壁といわれる100万円を3年弱で突破できます(いずれも利子は考慮せず元本のみの金額です)。
定期預金でお金の目的を可視化する
昨今は低金利なので、定期預金にしてもたいして利子もつかないし、普通預金に置きっぱなしでいいと思う方もいるかもしれません。しかし定期預金にすることの効能は、金利だけではありません。定期預金=貯めるお金、普通預金=生活用のお金、と目的別に分けられることです。口座と、そこに入っているお金の目的の可視化ができるのです。また、いつでも引き出せる普通預金よりも、満期まで引き出せない定期預金の方が、取り崩しにくいというメリットもあります。
いったん手続きをして積立口座を作るだけ
ネットバンキングでいろいろな銀行取引ができるようになりましたが、自動積立定期の申し込みはネットバンキングではできない銀行もあります。窓口で1回手続きをすれば、後は自動的に普通預金から定期預金に振替えられるので、忘れていても貯まっていきます。
メインバンクの総合口座にセットする
自動積立は普通預金からの振替なので、普通預金に残高がないとできません。確実に普通預金にお金があるといえば、メインバンクとして使っている銀行の、給与振込み直後の時期ですね。メインバンクなら、お金を動かす手間もかかりません。メインバンクで、給与振込み日から2~3日以内にセットするのがコツ。
自動積立定期は、都市銀行や地方銀行ならほとんど取扱っていますから、あとはあなたの決心と手続きだけ。是非利用してみてはいかがでしょうか。
宮崎、鹿児島両県境にある霧島連山・新燃岳 噴火!
気象庁は10日、宮崎、鹿児島両県境にある霧島連山・新燃岳で同日未明、大きな噴石が火口から1.8キロまで飛散したと発表した。同庁は噴火警戒レベル3(入山規制)を維持しつつ、警戒範囲を3キロから4キロに拡大した。火口から4キロ以内は大きな噴石の飛散に、2キロ以内は火砕流に警戒が必要だ。
気象庁によると、10日午前1時54分の爆発的噴火で大きな噴石が火口から1.8キロまで飛び、噴煙が火口の縁から4500メートルの高さに上がった。同4時27分の噴火でも噴石は1.8キロに達した。
9日午後6時ごろから、新燃岳南側の観測点で新燃岳方向が隆起する地殻変動が観測され、マグマや火山ガスが地中を移動しているとみられる。火山性地震も24時間で200回以上と多い状態が続いており、気象庁は活動がさらに活発になる恐れがあると判断した。
火口の北西側からは溶岩の流出が続いているが、速度は遅く、大きくは広がっていないという。
Real Madrid コバチッチ VS メッシ
技巧派の選手でありながら、リオネル・メッシのマンマーク役を担うこともあるレアル・マドリーのMFマテオ・コバチッチ。守備に強みのあるカゼミーロなどではなく、なぜコバチッチにこの役割が与えられるのだろうか。ファンタジスタによるファンタジスタのマンマーク。ミスキャストのようでいて、こうしたケースは珍しくないようだ
メッシ番のファンタジスタ
NKディナモ・ザグレブからインテルへ、そしてレアル・マドリーへ移籍したのが2015年の夏。クロアチア代表のルカ・モドリッチや当時レアルの監督で、インテル時代の監督でもあったラファエル・ベニテスの推薦があったという。マテオ・コバチッチは旧ユーゴスラビアの名人たちの系譜を継ぐ。強い足腰と柔らかいボールテクニック、そして大胆な発想力。十代のころからクロアチアの将来を背負って立つ大器と目されていた。
ただ、レアルの選手層は厚い。先輩のモドリッチがいて、トニ・クロースもいる。盤石の2人を支えるカゼミーロも不可欠で、イスコも台頭していた。コバチッチの出番は限られていた。
今季のスーペルコパ、コバチッチは意外なところで脚光を浴びることになる。リオネル・メッシのマーク役をこなして完封してみせたのだ。12月23日のエル・クラシコでもコバチッチはメッシ番で先発、前半は完璧に抑えている。
コバチッチはセンターサークルでまずセルヒオ・ブスケツを制御し、さらに自陣に引いたときにメッシをマークする任務を果たしていた。
ビルドアップの軸となるブスケツにパスが入らないようにし、次にブスケツをカリム・ベンゼマに受け渡して自陣へ引くと、今度はセルヒオ・ラモスからメッシを受け取る。そこからはメッシにぴたりと影のようにつきまとう。エル・クラシコの命運はコバチッチにかかっていたといっていい。
●クラシコではメッシに完敗
レアル・マドリー対バルセロナは0-0でハーフタイム。レアルは4つの決定機を決め損ねている。守備は完璧だった。しかし後半に様相は一変する。
エルネスト・バルベルデ監督がポジションを整理すると、バルセロナはようやくパスが回り始める。そして54分にラキティッチのドリブルからセルジ・ロベルト、ルイス・スアレスと渡ってゴール。このとき、コバチッチはラキティッチの近くにいながらボールを奪いに行かなかった。
メッシがいたからだ。コバチッチとレアルは、メッシよりもラキティッチをフリーにすることを選んだといえる。メッシはコバチッチを試すように、ゆっくりとラキティッチの後方をジョギングしていた。
63分、コバチッチに対してメッシがファウル。すぐに立ち上がれない強烈な当たりだった。コバチッチが回復しないうちにバルセロナが攻め込むと、カルバハルのハンドボールでバルサにPKが与えられ、ここまで眠っていたメッシが決めて2-0。メッシは93分にも得点、しかしこのときにもうコバチッチはピッチにいなかった。
終わってみればメッシのクラシコだった。ただ、コバチッチにとってこれは終わりではなく物語の始まりなのかも知れない。
●エースをマークするエース
ファンタジスタがファンタジスタをマークする。ミスキャストの極みのようだが、意外とあるのだ。
1966年ワールドカップ決勝、イングランドの攻撃のすべてを握る男、ボビー・チャールトンをマークしたのは20歳のフランツ・ベッケンバウアーである。
西ドイツは最大の攻撃カードを自ら捨てたことになるが、そうまでしてもチャールトンを止めなければならないと考えていた。このときの西ドイツの中盤はベッケンバウアーのほかにボルフガング・オベラーツとヘルムート・ハーラーがいたが、いずれも攻撃型の選手。チャールトンを抑えられる可能性があるのはベッケンバウアーしかいないと判断したようだ。
ベッケンバウアーは奮闘してある程度の制御はできていたが、イングランドに疑惑のゴールで敗れたので作戦成功とは言い難い。それ以上に西ドイツの作戦は「弱気」と批判された。
1970年、4年後の準々決勝でベッケンバウアーはリベンジを果たし、イングランドを自らのゴールとともに打ち破っている。ただ、彼が「皇帝」になったのはリベロとして君臨するさらに4年後だ。もう誰もマークする必要がなかった。
1986年ワールドカップ決勝、ディエゴ・マラドーナをマンマークしたのはローター・マテウス。マテウスはダイナミックなMFで西ドイツのエース格だった。だが、マラドーナをマークできるのはマテウスしかいなかった。ベッケンバウアーと似たケースといえる。
マテウスもあらかたマラドーナを封印したが、勝ったのはアルゼンチンである。そしてマテウスも4年後にリベンジしている。1990年イタリアワールドカップ決勝、マテウスはリベロとして全軍を統率、アルゼンチンを破って優勝した。マラドーナのマークはギド・ブッフバルトに任せている。
コバチッチがメッシ番にされている理由は、ベッケンバウアーやマテウスの場合と同じだ。攻撃で発揮される多彩な技巧とステップワークは、守備面で読みとアジリティとして発揮される。メッシの素早さに対抗できるのはカゼミーロの強さよりもコバチッチの速さなのだ。
コバチッチ対メッシは幕を開けたばかりかもしれない。クラシコがまだ残っているし、CLでも対戦する可能性がある。少なくとも、6月21日にはロシアでクロアチアとアルゼンチンの対戦が決まっている。メッシをマークするなら、モドリッチでもラキティッチでもなく、やはりコバチッチになるのではないか。