アマゾンの不当な要求に公正取引委員会の立ち入り!

インターネット通販大手アマゾンジャパン(東京)が、消費者に値引きした分の一部を納入業者に不当に補填(ほてん)させた疑いで、公正取引委員会の立ち入り検査を受けた。手軽さが消費者に支持され急成長したネット通販業界の「巨人」の要求には、多くの納入業者がいやおうなしに応えざるを得ないのが実情だ。「契約を切られてはどうしようもない」(食品メーカー)などと、切実な声が上がっている。

 ネット通販の配送コストは、運送業界のドライバー不足などを受けて急激に高騰。納入業者への値引き分の補填要求には、これが影響している可能性がありそうだ。

 公取委が問題視しているのは、仕入れ後に値引き販売した商品について、値引き分の一部を負担するようメーカー各社に求めた点だ。独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いがあるとみている。